ヨガマットの選び方
ご受講者の方々から何度か、ヨガマットやヨガウエアのおすすめや選び方、お店などを尋ねられることが増えてきました。
しばらくヨガを続けてだんだん楽しくなってくると、ご自分のマットが欲しくなりますね。お気に入りのウエアで気分を上げたいとも思いはじめますよね。
マットに関して言えば、最初の一枚は私もあれこれ悩んだような…。はるか昔の記憶があります。
でも当時は貧乏学生だったので、結局は予算内で店頭にあるもので好きな色とデザインを選んでさっと決めましたけどね。(笑)ちなみにアメリカのGAIAMという3,000円ぐらいの4mmほどのマットでした。
ということで、今回は二回にわけて、ヨガマットについてお話します。
実は、どういったポイントを重視するかによって判断基準も決断もばらばらなのがヨガマット選びの実際です。
だれもが納得の一枚を選ぶのは難しい。周りのインストラクターさんたちは、一途に気に入った一枚を使い続ける方もいますが、用途に合わせて、練習用に一枚、持ち運び用に一枚、外ヨガ用に一枚、と使い分けている方もいます。続かなかったらどうしよう…、と思うと、高いものは買いたくないし、安いものだと品質が心配だし。しっかりしたマットを欲しいけれど持ち運びには重いし、違うタイプを一度に二枚買っても、置き場所に困るし…。などなど、あれこれ悩みます。
ネットを見るとたくさんあって迷います。値段も幅が広くて、二万円近くするプロ仕様のものから、ホームセンターで買える千円台のものまであります。最近は100円ショップでも売っていると聞きました。実はこの100均マット、ちょっと気になっています。笑
そこで、Matangi Yogaのインストラクターに聞いたりした範囲で、おすすめの選び方や価格範囲などについてお話ししようと思います。
ちなみにMatangi Yogaで枚数を揃えているマットは、悩んで悩んでこれのグリーンにしました。黒も数枚ありますが、ちょっと暗いので、ついついグリーンばかりを使ってしまいます。写真はAmazonの販売ページから拝借しています。
選定理由は、厚み、環境にやさしい素材、そしてお値段。
a. 厚さは6mm。膝などを痛めないように最低欲しいと思った厚さです。養成時代の先生に聞いたら「5mmは欲しいですね」と言われたのが耳に残っていて、クッション性もあるのでピラティスや四つん這いなどで少し圧をかけても頭や膝や肘を守ることができて安心です。
b. エコ素材であること。環境を考えることはMatangi Yogaにはとても大切なテーマ。なので、この問題をクリアすることは重要でした。TPE(熱可塑性エラストマー)という、リサイクル可能なエコなプラスチック素材です。
もちろん天然ゴムの方が地球にはやさしいのですが、ゴム特有の匂いに弱い方もいるし、やっぱり重くて、よいお値段。こちらは軽量で880g。複数揃えることを考えると、予算内でエコなもの、と考えて、これでした。
c. お値段。3,000円以内で買えることは魅力でした。枚数が必要なので。Amazonでは2,999円です。
似たような値段で、エコなTPE素材のものでもたくさん種類があります。悩んだ結果、中心線があるほうが手足の配置の確認ができること、大きさは男性でも使える標準以上のもの、色味は禅寺本堂に置いておいても違和感のない渋め、そして、片付けに楽な軽さも重視しました。なので、一口に安いからというと語弊がありますね。
実は、自分の練習用には、少し異なる選定理由で全く違うマットを使っています。
Manduka (マンドゥカ) というアメリカのブランドの定番マットである、Black Mat Pro(ブラック マット プロ)。厚さは6mmです。選んだ理由は、グリップがしっかりしていることと耐久性の良さ。重厚感たっぷりのシンプルなマットながら、その分持ち歩きに全く適さない重さと大きさはやむを得ないとしても、長持ちするといわれています。そしてお値段は、18,000円前後と高いです。笑 よければ今度本堂で触ってみてください。
Mandukaという名前の由来はサンスクリット語で「蛙−カエル」。ホームページには「地球上で最高品質のPVC素材を使用し、製造過程ではガスを排出しません」とあります。並行輸入品でなく国内の正規販売品には「生涯保証いたします」とも書いてありますし、グリップ力が高く、丈夫で長持ちすることと保証をすることによって、環境にやさしい姿勢も保っているようですね。確かに、良いものを長く使える安心感と、捨てて買い換えることがないって、素晴らしいことですよね。
実は私もいろいろ試しています。この写真は畳ヨガという、イグサをつかった畳のヨガマット。六千円代から一万円超までデザイン等の差で値段はいろいろ。とっても良い香りに癒されます。寺の本堂でも座敷でも、和のイメージにぴったりなので考えたのですが、すでに床ではなく畳が敷いてあることと、残念ながら良いお値段で枚数を購入するには予算をオーバーしてしまうこと、そして、慣れないとすこし滑るので、今回は見送りました。ときどきレッスンでも自分で使って、い草の良さを楽しんでいます。
下の写真左は、ホームセンターで買った廉価のマット。6mm厚さで980円で、横においた畳マットとはおよそ一万円の価格差がありますが、デザインや大きさ、クッション性、耐久性、快適感などのほぼ全てにおいて劣ってるかもしれないけれど、お値段とグリップ力は断然優っているのは事実です(笑)。とりあえず初めての一枚なら、このレベルでも十分かなあ、と思いますよ。2枚目にはこだわりのものを買えばよいし。そうやって増え続けるのも問題だけれど〜笑。
ね、いろいろ楽しく迷うでしょう?
次回はMatangi Yogaのインストラクターおすすめのマットをご紹介します。続きははこちらをクリックしてくださいね。
Sachikoでした。
***今回ご紹介したヨガマット***
Manduka Black Mat Pro 日本正規品 Manduka HP ・Amazon